現状認識と、課題、これからに向けて

前橋市の給食についての現状認識

子どもは、これからの社会を担う主人公であり、地域の財産です。その心と身体の健やかな成⻑のためには「安全な食べ物」が欠かせません。「学校給食」は三食のうちの大切な一食であり、すべての子ども達にとって、成⻑や食育のためにとても重要なものです。その点において、前橋市では、地元の農産品や、特別栽培米を給食に導入していること、うどんなどの麺類での群馬県産小麦の使用など、子どもたちの健やかな成長と、地元の活性化に向けて努力していただいていると感謝しています。

現状における課題

しかし、日本は OECD に加盟する 37 カ国の中で最も農薬使用量が多く、有機リン系・ ネオニコチノイド系・グリホサートなど多くの農薬は、発がん性、発達障害を含め脳神経系への影響、そして次世代への影響があることが研究で明らかになっています。疑わしいものは使わない「予防原則」を基本として、EU など世界各国ではこれらの農薬の使用禁止や規制強化に動いています。それに対して、日本は基準値を緩和しており、外国産小⻨を使った学校給食のパンからはグリホサートが検出されています。

このような状況の中で、農薬の影響を特に受けやすい子どもは、可能な限り摂取しないことが重要です。
前橋市で提供される給食で、特別栽培米から一歩すすめて、農薬を使わずに栽培されたお米や野菜を使い、パンに使われる小⻨も外国産から国産(県産)小⻨ に切り替えることで、農薬の影響を低減させることができます。

魅力ある給食を実現した自治体の事例紹介

千葉県いすみ市や愛媛県今治市などでは、食の安全や地産地消を目指して、有機米や有機野菜、地元産小⻨を給食に使用し、食材費が上がった分は自治体が負担しています。お金が地域で循環する仕組みにもなり、有機無農薬栽培をする農家が増え、誇りをもって持続可能な農業に取り組むことにつながっています。なお農林水産省は、有機農産物を学校給食に導入するための支援を始めています。

前橋市が食に関わる問題にさらに真摯に向き合い、子ども達がこれから将来にわたって 「安全な食べ物」を食べることができ、かつ地域が持続可能な農業に取り組むことができることを願い、次のことを求めます。

【要望内容】


  1. 学校給食の米・野菜は、「有機無農薬農産物」(又はそれに準ずるもの)に段階的に切り替えること。 
  2. パンに使われる小⻨も、群馬県産を中心とした国産を使用すること。
  3. 1.2.によって給食費が上がる場合は、その差額を前橋市が負担すること。


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私たちの声を、前橋市の山本龍市長と、吉川真由美教育長に伝えるために、皆様の署名へのご協力をお願いします。

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